【4月号 試し読み】巻頭インタビュー

 伝統的な「富山の置き薬」の
 仕組みをアフリカへ

 二百円で救えなかった「命」のために

 NPO法人AfriMedico 代表理事
 町井恵理さん(薬剤師)

アフリカの地に、伝統的な「富山の置き薬」
(配置薬)の仕組みが〝産声?をあげて
5年になる。

その仕掛人となったのが薬剤師の資格を
持つ町井恵理さん。

地道な種まきによって置き薬は今、
タンザニア連合共和国の約二百世帯にまで
広がっている。

この斬新な支援事業の背景には、
かつて一人の乳幼児の命を助けることが
できなかったという町井さん自身の
苦い経験があった。

一人の力には限界があると思い悩んだ日々
から、町井さんの限界への挑戦が始まった。

——————————-
「もし、あの時、
 二百円を渡していたら……」

 人生を変えた問い

——————————-
LIFE(人生)の中には
常にIF(もし……)が隠れている。

町井さんの運命を左右することになる
「もし……」は、ある村でアンケート調査
をしていた時に生まれた。


乳幼児を抱えた女性が近づいてきて、
こう言った。

「子供が高熱で死ぬかもしれないの。
 病院に行くので、1000CFAフラン
(約二百円)ちょうだい。
 日本人はお金持ちでしょ」

現地では、日本人と見れば
「お金ちょうだい」は、日常語になっていた。

「一度金銭を渡すと習慣になって、
 自助努力がなくなってしまう」から、
彼女はいつも断ることに決めていた。


ところが一カ月後、
再びその村を訪れた時、女性に

「どうだった?
 子供、元気になった?」

と声をかけると、
返ってきた一言に、声を失った。

「亡くなったよ」ーー。


「私は何も言えなかったのです。
 その母親は『亡くなったよ』としか
 言いませんが、その言葉の裏側には、

〈おまえがお金をくれなかったから、
 こうなったんだよ。
 そんなおまえが何で、
 私の子供のことを聞くんだ〉

 という非難の声が確かにありました」

あの二百円は、歩くと一時間はかかる病院
まで、ロバの引くトロッコに乗るための
代金だったようだ。


〈もし、あの時、お金を渡していたら……〉

「今でも、分からなくなるんですね。

 やはり渡してあげていたら
 よかったのかなって……。
 わずか二百円ですからね。

 それにもう一歩踏み込んで、
 その人と一緒に病院まで
 行ってあげるとか、

 できることがもっとあったんじゃないか
 って、ずっと考えてしまいますね」


誰しも人生の中で「もし……」と
振り返る時はあるが、
彼女の「もし……」は、何度も反芻され、
その後の人生の進路を大きく変えていく。


(・・・本誌につづく)


その後、一人でも多くの命が救われる
持続可能な仕組みづくりのために、
製薬会社に勤務する傍ら、
経営大学院での猛勉強が始まりました。

そんな中ひらめいたのが、
「富山の置き薬」の仕組みという町井さん。

本誌では、アフリカで置き薬を始めた
ことによる現地の変化や、
エネルギッシュな活動の原点など
について語っていただきました(^^)  

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