Q 孫が、母親に叱られすぎています |明橋大二先生のハッピーアドバイス
Q.私の娘は、2年前に離婚して、実家に帰ってきました。二人の子ども(上が小学生の女の子、下が幼稚園の男の子)がいるのですが、特に上の孫を叱ってばかりいるので心配です。
時々、叱りすぎではないかと注意しているのですが、いっこうに治まりません。
最近、世間でいわれる虐待に近いのではないかと思うこともあります。どう関わったらよいでしょうか。
A.「そんなに叱らないで」と、母親に注意するのは逆効果かもしれません。
お孫さんのことを、とても親身になって心配しておられる、優しいおばあちゃんだなと思います。
子どもが悪いことをしていても全然叱らない、というのも心配ですが、逆に怒りすぎるのも心配です。特に最近は、駅のホームやスーパーで、ものすごい大声で子どもをどなりつけている親を時々見かけます。
「まだ子どもなんだから、そんなに怒ってもしかたがないよ。そこまで叱らなくても……」と、おばあちゃんが思う気持ちはよく分かります。
母親が叱りすぎているので、母親を注意する。おばあちゃんの関わり方は当然のように思います。
しかし、その行動は、もしかすると逆 効果になっているかもしれません。
孫をかばうのではなく、
まず、母親を認め、褒めていく
では、こういう時に周囲の人はどう関わればいいでしょうか。
まず大切なことは、母親の叱り方には、まずいったん目をつぶる、ということです。子どもはつらい思いをしているけれど、子どもだけを守ろうとしても、それでは子どもも親も幸せにはなれません(もちろん命に関わるような虐待の場は、すぐに児童相談所で子どもを保護しなければならないこともありますが、ここではそこまで至っていないケースです)。
そして、何をするかというと、孫をかばうのではなく、まず母親の頑張っているところを認め、その子育てを褒めていく、ということです。
(『月刊なぜ生きる』令和2年11月号より一部抜粋)
本誌では、頑張るお母さんの気持ちにさらに寄り添う記事になっています(^^♪