【12月号】Q.職場での人間関係がうまくいきません

『子育てハッピーアドバイス』シリーズで大人気の心療内科医・明橋大二先生が日常のお悩みにやさしくお答えくださいます♪

Q.定年後の再就職先で、
 自分より若い上司に怒られ…
 
 職場での人間関係が
   うまくいきません
    (63歳・女性)

永年勤めた職場も定年を迎え、
昨年から心機一転、
ビル清掃を請け負う仕事に就いています。

仕事が忙しくなっているためか、
仕事場の雰囲気が殺伐としてきた気がします。

立場上、基本的には指示を受けた
業務内容を行うのですが、
工夫してやり方を変えた時に、
年の若いリーダーから、
「面倒くさいことはするな」
と怒られたこともありました。

職場には私より経験の長い人が多いため、
私からできるだけ明るく挨拶をしているつもりです。

しかし最近は、気持ちのいい挨拶が
返ってこなくなりました。

私に何か悪い点があるのか考えましたが、
特段思い当たることはありません。

どうしたらもっと明るい職場で、
楽しく仕事に取り組むことができるでしょうか。

A.お互い、人間として、
   尊重し合う組織に

最近は、定年退職したあとも、
派遣やパートで仕事を続けることが、
ある意味、普通の世の中になってきました。

公的年金の受給開始が、
65歳に引き上げられたこともありますが、

「体が動くうちは、働いたほうが健康にもいいから」
とか、
「年金だけでは生活していくのに精一杯で、
 孫に何か買ってやることもできないから」
などの声もよく聞きます。

実際、以前なら、高校生や若者が就いていた
ファストフードのお店や、
コンビニエンスストアなどでも、
年配の方が働いておられるのをよく見かけます。

年を取っても、少しでも社会に貢献したい、
というお気持ちに頭が下がりますが、
その一方で、よく聞く悩みが、
今回のご相談のようなケースです。

定年退職するまでは、
会社でもそれなりの立場(部長や課長)
に就いておられた人でも、
いったん退職して、再雇用や
パートという形になると、
たとえ同じ会社であっても、役職はなくなり、
平社員、あるいはパート職員、
という立場になります。

当然、上司には、
自分より若い人が就くわけですから、
ある意味、自分の息子のような年代の人に
使われる立場になるのです。

中には、立場が変わっても、
昔の役職に固執して、
「どうしてあんな若い者に
 ぺこぺこしなきゃならんのだ!」
とお怒りの方もありますが、
私はそれはちょっと違うと思います。

会社というものは、組織の一つで、
会社の方針を、全ての社員に徹底するためには、
部長、課長、係長というような役職の人が
どうしても必要なのです。

スポーツのチームであれば…

(・・・本誌につづく)

本誌では、組織を運営するために、
部下は部下の立場で、上司は上司の立場で
それぞれが気をつける点を
具体的に教えていただきました(^^)

明るい職場になるよう応援しています!