こんな私は、社会に適応できない人間なのでしょうか?
職場でいろいろな仕事が重なると、カッとなって、人や物に当たってしまったりします。先輩から「そういう時は、優先順位を上司に相談するといいよ」と言われますが、それができず、締め切りに間に合わなくて、上司に𠮟られてばかりいます。こんな私は、社会に適応できないのでしょうか?
さまざまな人が、「生きていていいんだ」と思える世の中に
私のところにも、同じような悩みを抱えて相談に来られる人が時々あります。仕事に就いていて、このような悩みを抱えている人は、実は決して少なくないのではないでしょうか。
その場合、なぜこのようになっているのか、原因を一度考えてみることが大切だと思います。
この方は、きっとこのように考えておられるのではないでしょうか。
・仕事が重なると、カッとなって、人や物に当たってしまう。
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「自分は短気で、感情のコントロールができない未熟な人間だ」
・先輩から「そういう時は、優先順位を上司に相談するといいよ」と言われるが、それができない。
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「なぜなら、与えられた仕事ができないのは自分に能力がないからで、上司に相談したからといって、𠮟られるだけだ。必要なのは自分の能力を上げることなのに、どうしたらそれができるようになるか分からない。しかしそれは本来自己責任だから、人に相談して解決することじゃないし、相談しても無駄だ」
・その結果、上司に𠮟られてばかりだ。
↓
「こんな私は、社会に適応できないダメ人間だ」
相談者の方の今のお気持ちは、このようなものではないかと思います。
心身のSOSのサインが
表れているのでは?
しかし本当に能力がないなら、とうに解雇になっていると思いますし、先輩からも退職を勧められると思います。
そうではなく、「優先順位を上司に相談する」ことを勧められているのですから、決して、全く仕事ができないわけではないと思います。
実際、「締め切りに間に合わない」と書かれていますので、逆に言えば締め切りには間に合わなくても、一応、それなりの仕事はされているのではないかと思います。
(『月刊なぜ生きる』令和4年7月号より)
続きは本誌をごらんください。
『月刊なぜ生きる』令和4年7月号
価格 600円(税込)