人は、生きる意味を探し求める
「半農半X」という言葉が今、問いかけるもの

半農半X研究所代表
総務省地域力創造アドバイザー
美術博士

塩見 直紀(しおみ なおき)さん

「半農半X( エックス)」──という四文字熟語をご存じだろうか。小さな「農」を土台に、人生でかなえたい夢「X」に挑戦するライフスタイルを表しているという。塩見直紀さんが30年前に考案し、この熟語をタイトルにした本を出版したところ、共感する人の輪が広がり、今では海外でも翻訳出版され反響が広がっている。「半農半X」の何が現代人の心に響くのだろうか。「この言葉には、自分が生きる意味って何だろう?という問いかけがあるんです」と塩見さんは語る。

未知なる「X」を求めて

塩見さんがこの四字熟語を作ったのは、バブル経済が崩壊した平成五年頃。経済優先で走り続けてきた日本社会が行き詰まりを見せる中、塩見さんは、人生を見つめ直すヒントとなる言葉に出合ったという。それは、鹿児島県・屋久島で暮らす星川淳さん(作家・翻訳家)が自身の生き方を表現した「半農半著」という言葉だった。

「エコロジカルな暮らしをベースに、著作活動で社会にメッセージするという生き方に感銘を受けました」と言う塩見さん。では、自分にとって「著」に当たるものは何かと考えてみると、何もない自分に愕然としたという。

しかしそれは自分だけではなく、もしかするとみんな一緒で、自分の人生でかなえたい「X」(未知なるもの)を探しているのではないかと思い、「著」の部分に「X」を入れてみた。

すると、「食べていくに必要な小さな農のある暮らしを大切にしながら、自分の生きる意味を追求するという、一つの羅針盤のような生き方が見えてきて希望がわいてきたのです」と振り返る。

(『月刊なぜ生きる』令和5年11月号より)

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