病院の子どもたちに笑顔と勇気を
相手を「主役」にする
クラウン(道化師)マインド

大棟耕介さん
NPO法人 日本ホスピタル・クラウン協会 理事長
有限会社プレジャー企画 代表取締役

赤い鼻にブカブカのズボン。世界でもトップクラスのクラウン(道化師)として、どんな場所でも拍手と笑いを生み出していく。彼の名は、「クラウンK」――。各地の病院を訪ねては、病とたたかう子どもたちに笑顔と勇気をプレゼントする。以前は、「病院の中に道化師なんて」の声もあったが、今では百カ所近い病院で歓迎されるまでに。なぜ、彼は病院に足を運び続けるのだろうか。日本におけるホスピタル・クラウンのパイオニア、大棟耕介さんを訪ねた。

「ピエロ」は、クラウンの役名の一つ

JR 名古屋駅から車で約10分。広い通りに並ぶ建物の中でもひときわ目立つ黄色い4階建てのビルが見えてきた。これが「クラウンK」こと、大棟耕介さんの活動拠点だ。1階に入ると、そこは広々としたけいこ場だった。

クラウンが使う衣装や道具が並ぶ中、大柄な男性が数人の来客を前に、大きな脚立を持ち上げて自分の額に載せるバランス芸を披露していた。やはり、普通のオフィスビルではない。

やがて頭から脚立を下ろした男性は「朝起きてすぐにでもできる芸ですが、皆さん、とても喜んでくれますね」と、にっこりほほえんだ。この人が大棟さんだった。

道化師といえば、日本では、サーカスの「ピエロ」がおなじみだが、「世界的には、クラウンが正しい名称です。どこかもの悲しいピエロは、クラウンの役名の一つ」と言う。

(『月刊なぜ生きる』令和6年3月号より)

続きは本誌をごらんください。

『月刊なぜ生きる』令和6年3月号
価格 600円(税込)

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