振り込め詐欺2 「自分もだまされるかもしれない」と思って、早めに相談を
オレオレ詐欺、還付金詐欺、架空料金詐欺については前回説明しました。今回は、預貯金詐欺、キャッシュカード詐欺、ロマンス詐欺などについて説明したいと思います。
預貯金詐欺
キャッシュカード詐欺
預貯金詐欺、キャッシュカード詐欺は、まず、警察官や銀行員を装った電話がかかってきます。警察官を装っている場合では、「振り込め詐欺のグループを捜査していたら、あなたのキャッシュカードが不正に使用されていることが分かりました。証拠品として裁判所に提出するためにキャッシュカードを預かります」などと言って、キャッシュカードを受け取りに来ます。その際に「カードが不正に使用されないようにします」と言って、ハサミでカードに切り込みを入れるのです。それでカードがもう使えなくなったと安心させて、暗証番号を聞いてきます。ATMで使えるようにカードに切り込みを入れるので、預金が払い出されてしまうのです。
また、「キャッシュカードを確認させてください」と言って、キャッシュカードを預かって、その場で「証拠品」と書かれた封筒に入れて封をして、暗証番号も聞いたうえで、「後日取りに来ますので、大事に保管しておいてください」と言って封筒を戻してくる、というケースもあります。実は、同じような封筒にカードを入れたダミーの封筒を別に用意しており、すきを見て、ダミーの封筒を返し、本物のキャッシュカードが入った封筒は持ち帰るのです。
警察官や銀行員が自宅に来て、キャッシュカードを確認するということはありませんので、そのような電話などがあったら、すぐに警察に連絡するようにしましょう。
(『月刊なぜ生きる』令和5年11月号より)
続きは本誌をごらんください。
『月刊なぜ生きる』令和5年11月号
価格 600円(税込)