サンプレイの生涯元気塾
運動量の差が、寿命の違いに表れる
【実践編】腕の運動
どんな人が、心臓病にかかりにくいか
体を動かすことが健康によいという調査や研究がいろいろと報告されています。
中でも、イギリスのモリス医師が、ロンドンの2階建てバスの運転手と車掌の「心臓」について調べた報告書は、よく知られています。
調査結果によると、心臓病の発生率も死亡率も、車掌より運転手のほうが高くなっています。モリス医師は、その原因を「仕事での運動量の差にあるものと思われる」と報告しています。
運転手は、もっぱら座席に座ってハンドルを握っていますが、車掌は1階と2階の客席を検札で回るのが仕事です。その運動量の差が、寿命の違いとなって表れたもので、運動の重要性を語る時、しばしば紹介されます。
これ以外にも、職種と心臓病との関係を調べた報告は、いくつかあります。そこで分かったことは、体をよく使う仕事のほうが心臓病にかかりにくく、体をあまり動かさない事務職などでは、心臓病の発生率が約30パーセントも高いということでした。
「足は第二の心臓」といわれます。これは筋肉の、大事な働きを説明した言葉です。
全身に血液を送り届けるのは、もちろん心臓の役割です。しかし、心臓だけで、この作業をこなすのは大変なのです。
人の体の中には、合計9万キロメートル以上もの長さの血管が張り巡らされています。そのすみずみにまで血液を行き渡らせるポンプの役目をしている心臓は、平均約300グラムの小さな臓器です。
サンプレイの生涯元気塾
トレーニングセンター「サンプレイ」会長・宮畑豊さん
が、筋肉にも関節にも優しく、何歳からでも始められる
トレーニングを紹介します。
(『月刊なぜ生きる』令和4年8月号より一部抜粋)
本誌では【腕の運動】を図解入りでご紹介しています。
『月刊なぜ生きる』令和4年8月号
価格 600円(税込)