定年後の体調管理に苦労していませんか
無理せず、あせらず、
ゆっくりと……
健康増進のためにスポーツを始める人は、近年、かなり増加しています。それにもかかわらず、50代から70代の、半数以上の人が運動不足を自覚しているといわれています。
この年代の人が、もっと積極的に運動をするためには、「誰でも、気軽に」参加できる環境作りが大切です。野球やサッカーのように大掛かりなグラウンドや施設を必要とするものは、「気軽に」参加することが難しく、体力面を考えても「誰でも」というわけにはいきません。
埼玉県三郷市は、高齢者の健康増進を目的として、「シルバー元気塾」を開催しています。私は、平成10年からシルバー元気塾に関わるようになり、中高年の方と健康作りについて話をする機会が多くなりました。その中で、最も印象に残っているのは、定年後の再スタートにあたって、苦労している人がとても多いということです。
いつまでも健康な体を
何人かの事例を紹介しましょう。
Tさん（69歳 男性）は、67歳で退職したあと、呼吸器の病気に苦しむようになりました。ヘビースモーカーであり、約50年間もたばこを吸い続けてきたTさんは、職場を離れて、心の張りがなくなったからなのか、不摂生のつけが一気に回ってきたのです。
「このままでは、どんどん弱くなっていく。何か体にいいことをやってみよう」
そう決心したTさんは、シルバー元気塾への参加と合わせて、ウォーキングや水中歩行の運動教室に通い始めたのです。そのかいあって、一年半たつと、薬が必要ないくらいまで快復したそうです。「自分の老後は、健康で楽しいものにするのだ」という、ハッキリした意思が伝わってきます。
（『月刊なぜ生きる』令和５年２月号より一部抜粋）
サンプレイの生涯元気塾
トレーニングセンター「サンプレイ」会長・宮畑豊さん
が、筋肉にも関節にも優しく、何歳からでも始められる
トレーニングを紹介します。
本誌では、いすを使ったあんしん運動を図解入りでご紹介しています。
続きは本誌をごらんください。
『月刊なぜ生きる』令和５年２月号
価格 600円（税込）
