【第6回】日々を彩る書道エッセイ 花咲く書道|今月のテーマ「空」

花咲く書道家・永田紗戀(ながた されん)さんの連載が『月刊なぜ生きる』令和3年12月号より始まりました♪

永田さんが作品に込めた想いをエッセイで綴ります。
花咲く書道の描き方も写真付きで紹介。気持ちの伝わる「書」が魅力的です。
見るだけで心に花が咲いたようなパッと明るい気持ちになれるコーナーです。

小学生だった私にとっては、二段ベッドの上段が小さなお城でした。図書館で借りてきた本を並べて、独りで読む時間は雑音が消える透明な時間。今でも時々懐かしくあの頃を思い出します。

図書館は空港。本は旅券のようなもの。紙の独特な香りに誘われて、誰かがめくってついただろう跡を感じると、この知らない世界に逃げられることがうれしくてたまらないのでした。


飛行機のイメージで自転車を立ち漕ぎすると海の香りがして、大空を飛んでいる気分になるのです。でも団地に近づくと、私は少し身構えるのです。

父がたばこを吸いながら車に乗るのを見かけ、私は息を止めて草の陰に潜みます。気分は狙われているお姫様。気づかれないように裏の階段から三階へ……。


想像どおり家は荒れていて、泣いている母と、割れた灰皿を片付ける祖母がいました。うなずく祖母と目が合って、目で返事をしてそのままベッドへ向かいます。

「母は悲劇のヒロインで、祖母がナレーションね。悪魔はまたどこかへ逃げた、夜にお酒と一緒に帰宅するでしょう」

まるで物語のように呟きながら、私は本の世界へ逃げるのでした。

プロフィール

花咲く書道家
永田紗戀(ながたされん)

言葉から生まれる絵のような書。
唯一無二の世界観で多数の作風を描き出し、幅広い年齢層の女性たちに支持される。

永田紗戀公式ウェブサイト

(『月刊なぜ生きる』令和4年5月号より一部抜粋)

今回は「花咲く書道家・永田紗戀」 先生が誕生するきっかけとなったエピソードをつづっていただきました。

雨の日には美しい虹がかかるように、どんな出来事も心ひとつで「幸せ」に変えられるのだと、励まされます☺

エッセイ全文と花咲く書道の描き方は 『月刊なぜ生きる』令和4年5月号をごらんください。

▼今回の作品はこちら▼


『月刊なぜ生きる』令和4年5月号
価格 600円(税込)


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