サンプレイの生涯元気塾
肥満の解消は、筋力トレーニングで
【実践編】腹筋・背筋の運動

筋肉が少ないと、太りやすくなる?

「楽をして、やせたい」と思っている人が多いのではないでしょうか。

肥満の遺伝子が解読されて、ダイエットに生かされるようになるまでには、まだまだ時間がかかりそうです。それまでは、食事と運動の両面作戦で頑張るしかありません。

中には、減食一本槍という人もいます。そういう人たちからは、こんな声が聞こえてきます。

「毎日忙しいし、きちんと運動するのは無理」

「第一、運動で消費されるカロリーなんて、知れたものでしょう」

もっと詳しく聞いてみると、

「一万歩歩いて消費されるエネルギーは約300キロカロリー。それはビールの小びん2本分程度なんだから、運動するよりも、小びん2本分のビールを飲まないようにしたほうが楽ですよ」という考え方なのです。

そういう人は、運動の効果を正しく理解していない人です。運動の肥満解消効果は、単にエネルギーを消費するだけでなく、まさに「太りやすい体質」を「太りにくい体質」に改善することにあるからです。

こんなことを言う人がよくいます。

「人と同じ量だけ食べても、私だけ太ってしまうのはどうして?」

太りやすい人は、基礎代謝量が少ないのです。

基礎代謝量とは、ベッドに横たわった状態で消費するエネルギーの量のことをいいます。要するに、運動のためではなく、私たちが体温を維持するために消費されるエネルギー量のことです。

基礎代謝量が多い人は、寝ている時も、活動している時も、エネルギーをたっぷり使うので太りにくいのです。

それに対して、基礎代謝量の少ない人は、エネルギー消費量が少ない節約型なので、どうしても脂肪をため込みがちです。つまり、太りやすいということです。

(『月刊なぜ生きる』令和4年9月号より一部抜粋)


サンプレイの生涯元気塾

トレーニングセンター「サンプレイ」会長・宮畑豊さん
が、筋肉にも関節にも優しく、何歳からでも始められる
トレーニングを紹介します。

本誌では【腹筋・背筋の運動】を図解入りでご紹介しています。

『月刊なぜ生きる』令和4年9月号
価格 600円(税込)