振り込め詐欺「自分は絶対だまされない」と言う人が、だまされる

警察庁の統計によると、令和4年の特殊詐欺( 振り込め詐欺など)の認知件数は1万7,570件で、被害総額は370億円になります。認知件数というのは、警察に届けられた件数ですので、実際の被害はもっと多いと思われます。

「これだけニュースなどで報道されているのに、どうしてだまされるのだろうか」と思われる方が多いと思います。被害に遭った人はニュースを見ていますし、振り込め詐欺のこともよく知っています。そして、だまされた人のことを見て「どうしてだまされるのか。自分は絶対にだまされることはない」と思っていた人なのです。

詐欺の手口はとても巧妙になってきています。中には、電話を受けてすぐに家族に相談し、家族も、これは詐欺かもしれないと考えて、だまされないようにしようと思っていたのですが、最後にはだまされて振り込んでしまった、というケースもあります。

特殊詐欺の手口は多様化しています

特殊詐欺の手口はいくつもあります。

①子どもや孫を装う「オレオレ詐欺」、②役所の職員を名乗り還付金があると言ってくる「還付金詐欺」、③ 未払いの料金があるという偽の通知が来る「架空料金詐欺」、④警察官や銀行員を装いあなたの預金口座カードが不正に利用されているなどと言ってくる「預貯金詐欺」や「キャッシュカード詐欺」、⑤フェイスブックなどに、恋人として交際したいという連絡があり、その後、送金を手伝ってほしいと言ってくる「ロマンス詐欺」など、手口は多様化しています。

(『月刊なぜ生きる』令和5年10月号より)

続きは本誌をごらんください。

『月刊なぜ生きる』令和5年10月号
価格 600円(税込)