その「相続税対策」は、本当に必要ですか?

「相続について準備しましょう」と言うと、相続税の対策のことと理解される人もあります。

確かに、財産をたくさん持っている人にとって、相続税は心配だと思います。「相続税対策セミナー」の宣伝もよく見かけるものです。

相続税の計算

相続税とは、相続した財産に応じて課せられる税金です。相続税の計算は複雑ですが、大まかに説明したいと思います。

まず、相続税の対象となる財産を評価して金額を出します。相続税の対象となる財産は、亡くなった人が持っておられた不動産、預貯金、有価証券、骨董品などです。借金や葬儀費用はマイナスの財産として差し引かれます。生命保険金や死亡退職金は相続財産ではありませんが、相続税の計算の場合には、相続財産と見なされることになっています。

相続税の対象となる財産の評価額が計算されると、次に、その財産から基礎控除額を差し引くことになります。まず、3,000万円が差し引かれ、次に、相続人の数に600万円を掛けた額が差し引かれます。例えば相続人が3人いる場合は、1,800万円が差し引かれますので、基礎控除額は4,800万円となります。

ですから、相続人が3人の場合、相続税の対象となる財産が4,800万円以下であれば、相続税はかからないことになります。統計によると、亡くなった人の91パーセントは相続税がかかっていないそうです。多くの人は相続税を支払う必要がありません。

残りの9パーセントの人は相続税がかかっているということですが、どれくらいの税金になるのかというと、先ほど説明した控除後の金額に応じて、10から55パーセントまでの税率で計算されます。

(『月刊なぜ生きる』令和5年9月号より)

続きは本誌をごらんください。

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