しあわせの花咲く四字熟語
【第1回】和顔愛語
花咲く書道家・永田紗戀(ながたされん)さんが作品に込めた想いをエッセイで綴ります。
気持ちの伝わる「書」が魅力的です。
見るだけで心に花が咲いたような、気持ちが和らぐコーナーです。
和顔愛語……明るい笑顔と、優しい言葉で接すること
ポテトを食べていると、初めて働いたあの夕方の喜びを思い出し、笑顔になることがいまだにあります。それは小さなハンバーガー屋さんでした。
早く働きたかった私にとって、念願の場所。着慣れないエプロンに紙製の帽子を渡され、きれいな先輩が「よろしく」とほほえみかけてくれた時の胸の高鳴りは、今も覚えています。
レジの打ち方を教えてもらっている最中、自動ドアが開きました。「いらっしゃいませ!」先輩の声色が明るくなりました。お客様の注文に合わせて、まるで伴奏のようにレジを打つその笑顔は、すぐ私の憧れに。
あっという間に月末になり、渡された茶封筒に入っていたお金はたしか1万5千円ほど。
帰り道、暗い駐輪場でそっとのぞいた薄い封筒の中のお札。この1万円を母と祖母に渡そう! 残りで妹に何かを買ってあげよう! 自分が欲しいあの服は来月に! ペダルを踏み込むように、働く喜びは加速していきました。
プロフィール
(『月刊なぜ生きる』令和5年1月号より)
続きは本誌をごらんください。
『月刊なぜ生きる』令和5年1月号
価格 600円(税込)
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